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気まぐれ日記 Blog De New

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2005年 09月 26日

心支えた捨て犬クロ

-真っ黒な雌の子犬が、ハバロフスクの収容所にいた。名前は「クロ」。
                             日本人抑留者たちが飼っていた。-

こんな書き出しで始っていた記事を、昨日読売新聞に見つけました。
【 戦後60年 シベリア抑留 「心支えた捨て犬クロ」 】   という記事でした。

いつ終わるとも分からない、過酷なシベリア抑留生活で、クロは心の支えだったそうです。
クロがシッポをふって、一日の作業を終えた日本人抑留者たちを迎える姿は、疲れきった
心を さぞや和らげたに違いありません。

抑留者たちは、わずかな食事ながら、少しずつクロに与え可愛がったそうです。

1956年 とうとう、すべての抑留者の帰国が決まり、クロとの別れ。

12月24日朝、最後の帰還船がナホトカの港を出港の直後、なんと クロが氷の海に
飛び込んだそうです。 帰還船を追って!

ハバロフスク から ナホトカ は、約800km。 
誰かが、こっそり帰国列車にクロを乗せたのか?自ら乗ったのか? それは分かりません。
とにかく、クロはナホトカの港に来ていたんです。

「死んでしまう。岸にもどれ!」口々に叫んでも、クロは割れた氷の上を渡り歩き 追ってきたそうです。
そして、氷の間から海に落ち、抑留者たちの悲鳴が上がった。


帰還船の船長は、船を止めました。 
縄ばしごで下りた船員が、クロを抱き上げ、甲板に響く歓声。
ぶるっと体を震わせ、全身の氷を振り払い、嬉しそうにシッポを振る クロ。
みんな涙が止まらなかったたそうです。


そのまま、舞鶴港までクロも帰還。 
その後、クロは子供を産み、その子犬は船長さんに贈られたそうです。

この体験を語った、11年間の抑留生活を経験された井上さんは
「自分を救ってくれた日本人のことを、クロは命がけで追ってきた。
互いに苦しかったからこそ、心が結びついた。つらく長かった日々の中で
そこだけが今も輝いているようです」
と結ばれていました。

犬と人間の 心の結びつき 
氷の海にまで飛び込む 一途な気持ち   スゴイ。   

by tatimaru-goro | 2005-09-26 22:59 | ワンコ | Comments(7)
Commented by 朋蔵ママ at 2005-09-27 12:52 x
会社のPCでこっそり読んでいたのに涙出そうになっちゃってヤバイ!
ゴロははさん、素敵なお話ありがとー。
Commented by 穴子天丼 at 2005-09-27 18:47 x
最近どうも、この手のお話にヨワイ・・・穴子天丼です。
でも、すてきなお話ですね。
じんわりあったかくなりました。
Commented by ゴロはは at 2005-09-28 07:30 x
いい話でしょ。伝わったみたいでヨカッタ。
舞鶴で暮らしてた頃の、クロの写真も載ってたんですよ~ 
Commented by 小米花 at 2005-09-29 16:30 x
いいお話をありがとう。
一昨日読んだ時、コメント出来なかったの・・・。
穴子天丼さんと同じで、この手のお話にヨワイ・・・私です。
でも、こういうお話はいっぱい知りたいのも事実ですよね。
Commented by ゴロはは at 2005-09-29 23:11 x
小米花さん、こんばんは。
弱いよね、こういう話。でもワンコ関連は、どうしても見逃せませんー。
みんなに、知らせたくなっちゃう私…。
Commented by マラソン爺さん at 2014-04-19 22:32 x
赤穂浪士 デービークロケット こんな話に弱い私です。
でも 韓国の船長はいけませんね。
Commented by ゴロはは at 2014-04-25 20:48 x
マラソン爺さま、こんばんは。
こんな昔の記事に、コメント有難うございます。
韓国の船長は… とんでもないです。
信じられない事ばかりの事故ですね。
行方不明者の全員発見が早くできますように。
被害に遭われた方々のご冥福をお祈りいたします。


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